2018年3月15日木曜日

SeagateのPowerChoiceとPowerBalanceを無効にする方法

IronWolf等の大容量ドライブを発売当時に買った人で何も設定せずに使っている人は、
そろそろヘッドのロード・アンロードがすごい値になっている頃かと思います。

最近のSeagateの大容量ドライブには下記の素敵な機能が搭載されていて、

PowerChoiceとは
ドライブの寿命と引き換えに消費電力を削減するSeagate独自の機能

PowerBalanceとは
ドライブの性能と引き換えに消費電力を削減するSeagate独自の機能

そのまま使っていると3年の保証期間内にヘッドのロード・アンロードの
設計寿命60万回に達するように設定されています。

そこで、

・消費電力上がってもいいから寿命伸ばしたい人
・消費電力増えてもいいからフル性能が必要な人
・これからSeagateドライブを購入する人
・自己責任でチャレンジする人

これに全て該当する人はこの素敵な機能を無効にしてあげる必要があります。
発売当初はツールが公開されていなかったのですが、やはりNAS等で
この機能が問題になるようで、知らない間にツールが公開されていました。

・SeagateのサイトからSeaChestUtilitiesをダウンロード
(WDでいうインテリパークを無効にするWDIDLE3のSeagate版と思えばよいかと)

中身を解凍するとOSごとのフォルダがあるので使用しているOSに合わせて下記を実行

コマンドプロンプトから

デバイスの確認
SeaChest_PowerControl.exe --scan

ここで設定変更したいHDDのHandle名を確認する

EPC(PowerChocie)の確認
SeaChest_PowerControl.exe -d xxxx --showEPCSettings

※xxxxには設定変更したいHDDのHandle名を指定

EPC(PowerChocie)の無効
SeaChest_PowerControl.exe -d xxxx --EPCfeature disable

PowerBalanceの確認
SeaChest_PowerControl.exe -d xxxx --powerBalanceFeature info

PowerBalanceの無効
SeaChest_PowerControl.exe -d xxxx --powerBalanceFeature dsiable

※当然ですが、省電力機能を全て無効にしているので熱い・うるさくなります。

どうやら電源を切ってもこの設定は保存されるようです。
これでロード・アンロードがモリモリになっている人も安心・・・できる?

しかし、このIronWolfシリーズはNAS用なのにNASで問題起こしたり、
RAID対応なのにRAIDで問題起こしたり、24時間365日稼働対応なのに
24時間365日使うと故障したりと、、、うーん。。。
どうやら、オンライン前提のSASモデルですらこの機能が有効になって
いるようで・・・省電力を求めるような人はSAS使わないんじゃないかと。